療養中なのに、制度知らずに損してない?コロナ療養で気づいた“社会保障の底力”

人生観

「コロナ陽性になって思ったこと」

突然ですが、現在コロナ陽性になり、自宅で療養しています。
体調はもちろん万全ではないですし、咳も熱もある。
それに加えて、有給休暇が残り少ない中で、強制的に5日間も休まざるを得ないという現実――
どうしてもネガティブになりがちです。

でも、ボクはある意味で「これはチャンスかもしれない」と感じています。

それは、こうした予期せぬ休みの中でこそ、これまで知らなかった制度や仕組みと向き合う時間ができたからです。
普段なら流してしまう「なんとなく聞いたことある制度たち」を、いま改めて調べ直してみると……
めちゃくちゃ使える
それに、知らなきゃ損することだらけだったんです。

実はボク、数年前にブラック企業で働いていた頃、コロナに罹ってもまともに休むことすらできず、
“空有給”というグレーゾーンの制度を押し付けられ、土日に出勤させられる……なんて経験もしています。

あの頃と今の自分を比べたとき、ハッキリと違うのは
「制度を知っているかどうか」、そして
**「それを使うかどうか」**でした。

この記事では、ボクのリアルな経験をもとに、
コロナ療養中でも活用できる社会保障や医療制度のことを、
わかりやすく紹介していきたいと思います。

「え、そんな制度あったの?」
「もっと早く知りたかった…!」
と思ってもらえるような情報、詰め込んでいきます。

「ブラック企業時代との比較:あの頃は制度なんて使えなかった」

ボクが最初にコロナに感染したのは、まだ世の中が今ほど落ち着いていなかった時期でした。
そのとき働いていたのは、いわゆる“ブラック企業”。
制度?法律?そんなものはあってないような世界でした。

当時、会社からは「とりあえず有給にしておいて」と言われ、
ボクも「そういうものなのかな」と納得してしまいました。
でも、有給を取得した後に「土日に出勤しなければならない」という事があり、
結果的にボクは出勤していました。
誰かに強制されたわけじゃないけど、断れる雰囲気じゃなかった。

まだ本調子でもないのに、
それでもPCの前に座り、意識を飛ばしながら業務に追われる――
そんな状態が「当然」のように求められる職場であり空気でした。

あとから調べて知ったことですが、
空有給で出勤するというのは、明確な労働法違反です。
でも、制度やルールを知らなければ、
ボクたちは「搾取されていること」にすら気づけない。

誰かが教えてくれるわけでもない。
だからこそ、自分から調べて知ること。
「制度を知っているかどうか」が、生きやすさを決める境目になるんです。

「日本の医療制度って、実はめちゃくちゃ恵まれてる」

コロナで療養していると、どうしても病院にお世話になる機会が増えます。
そんなとき、ボクは改めて「日本の医療制度って、ほんとうにすごい」と感じました。

日本では、どこの病院に行っても、ある程度同じような水準の医療を受けることができます。
いわゆる“かかりつけ医”がなくても、近所の内科で診てもらえるし、紹介状がなくても受け入れてくれる病院が多い。
これは世界的に見ても、かなり珍しいことです。

たとえばアメリカなどでは、症状ごとに専門医にかかるのが基本で、
診療費も高額。初診だけで数万円、入院なんてしたら数十万〜百万円単位でかかることもザラです。
しかも、お金のある人から優先的に診てもらえるという「資本主義型医療」が一般的。

それに比べて、日本では健康保険に加入していれば、
医療費の自己負担は原則3割。(場合によっては1割、2割)
たとえ高額な医療費がかかっても、「高額療養費制度」によって後から払い戻される仕組みまで整っています。

極めつけは、会社員やその扶養であれば、
「とりあえず病院に行っても、財布に2,000〜3,000円くらいあればどうにかなる」レベルの安心感。
これ、当たり前のようでいて、全然当たり前じゃないんです。

ボクも昔は「医療費高いなあ」と思っていたこともありましたが、
海外の話を知ってからは、むしろ「ありがたいな」と思うようになりました。
倒れたとき、医療へのアクセスが平等に開かれているという事実は、
本当に心強い“社会のセーフティネット”だと、今では感じています。

「傷病手当金とは?:使える人はかなり多い」

コロナ療養中の今、ボクがあらためて「知らなきゃ損する!」と実感している制度が、
傷病手当金というものです。

簡単に言うと、これは「仕事を休んでいる間、給与が出ない代わりに、健康保険からお金がもらえる制度」です。


🔍 傷病手当金の受給条件は?

以下の4つをすべて満たす必要があります:

  1. 業務外の病気やケガによる療養であること(=仕事中のケガは労災になる)
  2. 労務不能であること(=働けないと医師に判断されている)
  3. 連続する3日間を含み、4日以上休んでいること(この最初の3日間は“待機期間”と呼ばれる)
  4. 給与の支払いがないこと(=有給を使っていない or 欠勤扱い)

これらを満たしていれば、会社員でもアルバイトでも、健康保険に入っていれば申請可能です。


いくらもらえるの?

支給される金額は、ざっくり言うと

直近の月給のおよそ2/3(日割り)
です。

ただし、ボーナスは含まれず、また保険組合によって若干の違いがあります。
「◯日から◯日までは有給で、◯日からは欠勤扱い」といった形で調整すれば、
有給と傷病手当金をうまく組み合わせて活用することも可能です。


💡 実は退職後も受け取れる!

これ、驚かれることが多いのですが、
なんと退職後でも条件を満たしていれば支給されるんです。
「最終出勤日までに受給資格を満たしていればOK」という制度の柔軟さ。

他の国ではなかなか見られないレベルの保障です。


ボク自身、今回のコロナ療養で初めて本気で調べてみましたが、
この制度を「知らなかった」「使ったことがない」という人が本当に多い。
でも実際は、めちゃくちゃ多くの人が対象になりうる制度なんです。

「働けない=収入ゼロ」と思い込んでいる人に、
「いやいや、ちゃんと受け取れるお金があるよ!」って伝えたい。
それくらい、もっと知られるべき制度だとボクは思います。

「実際に制度を活用して感じたこと」

今回、ボクは傷病手当金の存在を知り、実際に申請の準備を進めています。
正直、最初は「なんか難しそうだな」と思っていました。
でも、一つひとつ調べてみれば、ちゃんと手順は明確で、やればできることばかり

何より、「あのときのボク(ブラック企業時代)」には、
こういう制度があるってこと自体、誰も教えてくれなかった。

もしかすると、そのとき制度を知っていたとしても、
「自分には関係ない」「面倒そうだからいいや」と思っていたかもしれません。
でも今、療養しながらこうして制度を調べ、実際に申請しようとしている自分がいて、
ボクは**「知って、動いた方が絶対に得だ」と実感**しています。

もちろん、制度の申請には多少の手間や書類の準備が必要です。
でも、それを理由に諦めてしまうのは、もったいない。

たった1時間、2時間かけて調べて動くだけで、
何万円も支給されることがある。
それは、体調が万全じゃないときの生活を支える大きな力になります。

ボクは思うんです。
どんなに弱っているときでも、「やれること」はある。
そしてその中に、「知ること」や「制度を活用すること」も含まれている。

今の自分は、過去の自分に伝えたいことがたくさんあります。
そして、同じように苦しんでいる誰かにも、**「もう少しラクに生きていいんだよ」**って言いたい。

「おわりに:知らないと損。でも、知れば人生が変わる」

今回、ボクがこうしてブログを書くに至ったのは、
コロナで療養する中で、ふと「自分は前よりラクになったな」と気づいた瞬間があったからです。

ブラック企業で働いていた頃は、制度も知らなかったし、誰にも頼れなかった。
苦しくても、喉が裂けても、**「働くしかない」**と本気で思っていました。

でも、今は違います。

制度は“誰かのため”にあるようでいて、
実は**「知っている人のため」に機能する**部分がまだまだ多い。
だからこそ、まずは「知ること」が大事。
そして、「使ってみること」で、初めて“守られる感覚”を実感できます。

ボクがこの記事で伝えたかったのは、
「どんな状況でも、人は動ける」ということと、
「社会制度は、知らなければ助けにならないけど、知ればめちゃくちゃ心強い」ということ。

もし今、体調を崩して不安な人がいたら。
ブラックな環境で心身ともに限界な人がいたら。

まずは、少しだけ立ち止まって、制度という“武器”を手に取ってみてほしい
そして、それでも余力があれば――
何かを「発信する」という小さな行動が、自分自身を救う力にもなります。

このブログも、ボクにとってはそのひとつです。

「知らないと損。でも、知れば人生は少しラクになる。」

これが、ボクが今、伝えたい言葉です。

以上です!!(敬礼!!)
気になった方、ご感想等お待ちしております!!

kidoutousika.inui

✅プロフィールタイトル

元・陸上自衛官、副業迷子10年――
いまは投資で生き返った「機動投資家イヌイ」です。

✅プロフィール本文

どうも、イヌイです。
私はかつて、陸上自衛隊で任務に就いていた男でした。

しかし、退職後の人生は、まるで迷路。
せどり・ブログ・ライター・LINEスタンプ・エステ・除菌水……
数えきれないほどの副業に挑み、10連敗以上の挫折を経験しました。

気づけば、詐欺に遭い、離婚もし、心も資金もボロボロ。
「もう何もかもうまくいかない」と、本気で思っていました。

そんな中、とある「コミュニティ」と「投資の師匠」と出会ったことで、
私の人生は、少しずつ、でも確実に変わっていきました。

今では、積立NISAやインデックス投資を軸にした資産形成をベースに、
「会社がつらい」「副業で失敗した」「自分が嫌い」
そんな過去の自分のような人たちと一緒に、ゆっくりでも“再起”する生き方を共有しています。

このブログ『機動投資家イヌイのNISA日記』では、
そんな私のリアルな体験談・気づき・投資マインドを、正直に綴っていきます。

🔧趣味について
趣味はアニメ・ゲーム・バイクなどなど。
壊れたバイクの修理費を、投資で育てた資金から崩して補填したこともあります。
これも、地道にインデックス投資を続けてきたおかげです。

📝ひとこと
過去に失敗しても、諦めなければやり直せる。
「諦めなければ、それは“価値”になる」――
それが、私がこのブログで一番伝えたいことです。

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