どうも、イヌイです。
ホリエモンが光りだったらボクは影シリーズの最後の章です。
前回のお話はこちらから。
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自衛隊って、ほんと色んな人が集まる場所なんですよね。
英語がペラペラな人もいれば、サラリーマン顔負けの頭のキレる人、逆に身体が弱くて日常生活も大変な人まで。
ただ共通して言えるのは、自衛隊生活に耐えられる人って、大体“人間観察”が好きなんじゃないかと。口コミや噂はすぐに広まるし、下手なことはできません。
今日は、そんな“濃すぎる”自衛隊生活の中でも、「全国から集まったはずなのに、まさかの奇縁!?」という、あるエピソードを語ろうと思います。
ゲーセンの話題で盛り上がった、新隊員教育隊の前期
ボクが新隊員教育隊の前期に配属されたときの話。
まだスマホなんてものはなく、ガラケーの使用も制限されていた時代。
そんな中、暇を持て余した新隊員たちは、自然と会話を始めるわけです。
何気なく出た話題が「ゲームセンター」。
すると、10人中3人がボクと同じ地元のゲーセンを知っていたんです!
――え、全国から来てるんじゃないの!?
なんで知ってるの!?と衝撃。
妙な縁を感じながら、前期はあっという間に終了。
そして後期――「お前○○高校卒業だろ?オレもだよ!」
後期教育隊での初顔合わせ。
その中に、どこかで見たような…いや、知らないはずの小隊長。
訓練中に、その人がこう言いました。
「おい、イヌイ。お前○○高校卒業だったんだろ? オレもだよ!」
まさかの、同じ高校の“先輩”だったのです。
しかもボクが入学する年にブレザーに切り替わったばかりで、その先輩(班長)は最後の学ラン世代。入れ替わるように入学・卒業していたことになります。
日本って…広いようで狭い。
伝説のレンジャービデオと“椅子代わり”事件
後期の教育中、彼の“レンジャー支援ビデオ”を見せてもらいました。
内容は…パンツ一丁での宴会芸。笑
さすがレンジャー、体力は抜群。だけどキャラは最高に自由。
そんな彼と同じ中隊に配属されたボク。
ある支援中、休憩してたら背中に何かが当たる――
振り返るとその班長が、ボクを「椅子代わり」にして座ってました。笑
じゃれてたら、別の超まじめな3曹に、
「上司は友達じゃねーんだよ!!」
と、こっぴどく怒られたのも今ではいい思い出。
「酔い止めないか?」…班長の一言に笑った朝
この班長、豪快なんですよ。
ギャンブル好き、金欠、タバコ常習――
でも、誰からも不思議と愛されていて、ネタにされても笑って許せる、そんな人でした。
ある朝、迷彩服を着て出発準備万端の班長が、すれ違いざまにボクに放った一言。
「おい、イヌイ! 酔い止めないか?」
一応、コミュニケーションを取るボク。
どうやら、ガチで飲みすぎたらしく、その後から本当に戦闘訓練に行ったようです。
いや、レンジャー、何もかもが違うな!!笑
除隊とFTC訓練、最後に残ったボク
そんな班長もついに除隊。
最後の“どぎつい”支援訓練「FTC」で、彼はあっという間に“撃沈”。
そして残ったのがボク。
行軍は相当きつくて、未だ覚えているのは雪の中でかんじきを履いたことでした。
かんじきを履くことで、雪には沈まなくなりますが、かんじきの靴底には雪が張り付くことで、半長靴(ブーツ)がメッチャ重くなるんですよね?
自身の荷物、小銃、更にはバズーカの弾丸などを所持しているため、ヤバすぎます。
あんまり書いてしまうと、長くなってしまうため、ここら辺はまた違うブログで。
結局、ボクは最後まで生き残ってしまい、終わった時の班長のセリフがコレ。笑
「状況終了! 自衛隊、卒業おめでとう!!」
って、叫んでたのがまたエモい。
不思議な人だったけど、忘れられない人でした
社会的には「ダメな人」と言われるかもしれないけど、
人としての魅力はめちゃくちゃあった班長。
今は、みんな何してるのかな。
ふと夕暮れ時に空を見上げながら、思い返すことがあります。
予告:次回は「自衛隊糧食物語」
ホリエモンが光りだったらボクは影というタイトルは、これで終わりとなります。
ボクの記憶の整理も含めて、あれから20年以上経過しましたが、思っていた以上に覚えていることが多くて、改めて貴重な経験をしたと思います。
でも、そのおかげで多少は精神的にも強くなれましたし、おかげさまでご飯を作る技術も覚えることが出来ました。
自衛隊内でのネタは思っている以上に沢山あるので、書けるとは思いますが、自分でも忘れがちなのが「雑記ときどきNISA」のブログなので、忘れないようにNISAや資産形成関連の事もお伝えしていこうかと思っています。
もし、機会があれば自衛隊の“食事”について書いていこうと思ってます。
その名も――
『自衛隊糧食物語』
調理の現場、メニュー、裏話も盛りだくさんでお届け予定です。
以上、イヌイでした!!(敬礼!)
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